2023.6.1

丸井グループが『DX銘柄』に選定

株式会社丸井グループ(本社:東京都中野区、代表取締役社長:青井 浩)はこのたび、経済産業省と東京証券取引所が共催する「デジタルトランスフォーメーション銘柄2023」において、『DX銘柄』に選定されました。

■ 「デジタルトランスフォーメーション銘柄2023」について
デジタル技術を前提としたビジネスモデルなどを抜本的に変革し、新たな成長・競争力強化につなげていく「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に取り組む企業を、「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」として選定を行うものです。
経済産業省と東京証券取引所が共同で実施しており、東京証券取引所に上場している企業の中から、企業価値の向上につながるDXを推進するための仕組みを社内に構築し、ステークホルダーとの対話、経営者のコミット、経営戦略に位置付けられた取り組み実績が表れている企業を選定しています。

■ おもな評価ポイント
今回の選定においては、金融機関以外の企業では国内初の「デジタル債」の発行と、誰でもスピーディかつ手軽にオンライン上で出店契約を完結できる「OMEMIE(おめみえ)」の取り組みについて高く評価していただきました。
「デジタル債」については、ブロックチェーン技術の活用で、お客さまに社会貢献と資産形成を 両立する新たな選択肢をご提供したことを、「OMEMIE(おめみえ)」については、長年のリアル 店舗運営のノウハウを活用したデジタルのプラットフォーム構築が評価されています。

DXの取り組み状況

≪デジタル債発行による応援投資の実現≫
当社は創業より、「信用はお客さまと共につくるもの」と考え、若い世代も含めたすべての人に向けたクレジットカードによる金融サービスを展開しています。そのお客さまの約7割が「社会課題解決の応援をしたいが行動に移せていない」と考えていることが、アンケートでわかりました。
そうしたお客さまの課題解決を模索する中、2020年の金商法改正により、ブロックチェーンを活用した債券の発行が可能になりました。それを受けて実施したのが金融機関 以外の企業では国内初の、証券会社を通さない社債「デジタル債」の発行です。
社債を、「1口1万円以上から」と小口化し、エポスカード会員さま限定で直接販売し、さらに金利の一部をエポスポイントでお渡しする新しい投資の形です。
この取り組みでお預かりした資金は、共創投資先である五常・アンド・カンパニー株式会社、クラウドクレジット株式会社のマイクロファイナンス事業を通じて多くの途上国の方々に融資として活用されるとともに、お客さまには、途上国の応援と資産形成を同時に実現する選択肢をご提供することができました。

≪誰でもオンライン上で出店契約を完結できる「OMEMIE(おめみえ)」≫
当社の商業施設「マルイ」「モディ」は現在、モノを売ることにこだわらず、体験やコミュニティといったサービスメニューの提供など、独自性のある「売らない店」への転換を推進しております。
店舗価値向上につながるテナントさまの開発が重要課題である一方、従来は出店交渉や契約手続きに大量の時間を費やしていました。また、出店者さまにおいては、おもにD2Cブランドを中心に、出店経験がないことや敷金の金銭的な負担の大きさ、手続きの煩雑さが原因で、リアル出店を断念せざるを得ないという課題がありました。
「OMEMIE」は業界に先駆け、出店検討に必要な、区画ごとの詳細情報や家賃などを公開して透明性を高めました。また、1日でも出店可能な短期イベントから長期の常設出店(定期借家契約)まで、交渉~契約のすべてをオンラインで完結でき、テナントさまが簡単に自ら納得してお申し込みいただける環境を整備することで、これまでマルイ店舗にはなかったカテゴリー、ビジネススタイルのテナントさまの出店につながっています。

■デジタルトランスフォーメーションの推進
丸井グループは小売、フィンテック、未来投資の三位一体のビジネスモデルと無形投資の促進を通じて、知識創造型企業への進化をめざしています。
進化に向けた取り組みとして、グループのデジタル化を加速させるため、2022年9月「DX推進室」を設置しました。
現在実施しているDX研修などの基礎的な育成プログラムや、Web系人材の中途採用推進に加え、グループの取り組みに横串を通し、DX人材が活躍する基盤づくりを推進することで、顧客価値・体験価値の向上をめざしています。

丸井グループがめざすのは、すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブな社会の実現です。
その実現に向け、今後もグループ全体のデジタル化・技術革新による事業構造転換に取り組み、デジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。

※丸井グループが取り組むデジタルトランスフォーメーションについてはこちら
「& magazine(インパクト共創マガジン) ISSUE02:WHAT’S DX」
https://www.0101maruigroup.co.jp/ir/pdf/magazine/magazine02_a3.pdf