開店から35年、地元から愛される続ける国分寺マルイでは地域共創の取り組みを強化しています。今回は、「国分寺市を食で盛り上げたい!」という想いのもと、大学生・農家・スタートアップと共創しながら、お弁当を開発・販売したイベントについて、取材に行ってきました。
こくめしチームは国分寺駅を最寄り駅とする東京経済大学の学生有志によるプロジェクトチームで、「食で地元を盛り上げる」を軸に、約50名の学生が活動しています。国分寺市内との飲食店とコラボメニュー開発するほか、約2年前から国分寺マルイの食イベントでの接客・販売などを行ってきました。
今回は取り組みのさらなるパワーアップをめざし、国分寺マルイがサポートしながら、お弁当プロデュース事業を手がけるスタートアップ「幕明」と共に、「地場野菜を使ったお弁当の販売イベント」を実施しました。
このイベントでは、お弁当の企画・開発からプロモーション、店頭販売までの一連の流れをこくめしチームの大学生が主体となってやり遂げることができました。これは、国分寺マルイがイベント運営のノウハウを提供しながら、「幕明」がこくめしチームにコーチングすることで、実現が可能になりました。
お弁当「紅ぐま」を持って記念写真!
(左から)こくめしチーム 木下 潮音さん、国分寺市長 井澤 邦夫さん、国分寺マルイ店長 今中 博之さん、幕明CEO 風間 塁さん
▼販売イベントの様子
入口すぐのトラフィックの多い場所にイベント出店し、こくめしチームの学生が声を張り上げて「紅ぐま」をPR!
▼こくめしチーム 木下さん(大学3年生)のコメント
こくめしチームとして活動を重ねていく中で「国分寺市に貢献したい」という想いが強くなっていたところ、国分寺マルイさんからこの地域共創イベントの提案をいただきました。今回は企画から私たち自身で考えたので、自分の言葉でお弁当の魅力をお伝えすることができ、今まで以上にやりがいを感じました。また、コーチングいただいた幕明CEOの風間さんは、私たち学生の意見を真剣に聞いてくれて、たくさんアドバイスをしてくれました。携わっていただいた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです!
イベントを成功へと導いた、幕明CEOの風間さんと国分寺マルイ店長の今中さんに、取り組みの背景や気づきについてインタビューしました。
―取り組みの背景を教えてください!
今中さん:風間さんとは約1年前からのお付き合いです。お弁当の販売イベントで国分寺マルイに初出店いただきました。その時に、郊外である国分寺で、1000円の高価格帯のお弁当がたくさん売れていたことに大変驚いて。「お弁当を通じてちょっと特別な体験をしたい」というお客さまが多いことがわかり、国分寺マルイの新たなニーズをつかむことができました。
そこで今回は、地域の大学生(こくめしチーム)が地場野菜を使ったお弁当を企画・販売することで、地元農家さんや地元のお客さまに喜んでいただける地域共創イベントを実施したいと考え、企画・販売のプロである風間さんに相談しました。
風間さん:実は当初は、インバウンド向けのお弁当ブランドをつくりたくて、「紅ぐま」を考えたんです。構想段階で今中さんに伝えてみたところ、「地域を巻き込んだ企画にできないか?」ということで、今回の地域共創イベントのご提案をいただきました。今中さんと一緒にお取り組みしてみたい!という想いが強かったので、二つ返事で了承しました。
「仕事の進め方や熱量が似ていて、すぐに意気投合した」と語り合うお二人
―進めていく中でぶつかった壁はありますか?
風間さん:おかずの選定です。農家さんにオススメの野菜を教えてもらいながら、学生たちと共に海苔巻きと相性の良いおかずを考えていきました。収穫時期が読めず想定通りにいかない部分もありましたが、「地場野菜」にこだわりたかったので、農家さんと密に連携しながら何とか形にしました。試食で大人気だった、国分寺のきゅうりを使った「とり天梅きゅう」は最後の土壇場で決まったメニューなんです!
―今回イベントで得られたものはありましたか?
今中さん:一番は地域コミュニティの活性につながった点です。地元学生が販売しているからこそ地元のお客さまが立ち寄ってくれて、「応援しているよ」と、お声がけいただく場面をたくさん見ました。このお弁当が「地産地消につながる」というところに共感してくださった方が多かったのも良かったです。人が人を呼び、結果として目標売上も達成することができました。
風間さん:コーチングの立場で言うと、学生の皆さんがお弁当の開発からプロモーション、店頭販売までの一連の流れを経験できたことが良かったと感じています。特に、プロモーションについては積極的に施策案を出し、ポスターやリーフレット作成だけでなくSNS用の動画も制作してくれました。また一緒に取り組む機会があれば、次回は「事業計画」や「採算感覚」などの商売の柱の部分も彼らが主体となって考えていけるように、指導やサポートをしたいと思っています。
―イベントを通して風間さんご自身の気づきはありましたか?
風間さん:はい。実は「自身の会社の軸を変えよう」と思うほどの気づきを得ました。
私はもともと「食に関する商売」がやりたくて起業をしました。特に「お弁当プロデュース事業」はずっと好きでやってきたのですが、今回のイベントを通じて、「学生の意識やアクションを変える」ということに、非常にやりがいを感じました。これまでの「食に関する商売」だけでは得られないような、充実感があったんです。この経験を踏まえてこれからは、食イベントの開催にとどまらず、「学生と食をつなげて社会に貢献する」を軸にしていき、新たに文教事業を始めようと動いています。
今中さん:すばらしいですね!今回の取り組みは、こくめしチームの学生にとってもプラスだったと感じています。東京経済大学の教授からも、「大学ではどうしても座学が中心になるから実践での学びの場を提供してもらえてありがたい」というお話しをいただきました。
―最後に、国分寺マルイとして今後取り組みたいことを教えてください!
今中さん:大きく二つあります。一つは「将来世代との共創の取り組み」を増やしていきたいと考えています。今回のイベントのように地元の学校を巻き込みながら、実践の場としてマルイ店舗を使ってもらえるような取り組みを増やしていきたいです。現在は、小学校との共創の取り組みも計画しています。
もう一つは「スタートアップ支援の強化」です。私は以前、スタートアップを丸井の人材でサポートする部署にいたのですが、その時に、スタートアップのスピード感や柔軟さ、発想力など、ポテンシャルの高さを肌で感じました。出店者さまにとってベストが尽くせるように、対話を重ねながら全力で支援していきたいと考えています。
こうした取り組みを加速させることで、国分寺市をますます盛り上げていきます!
▼国分寺マルイのイベント情報はこちらから
https://www.0101.co.jp/062/
\食で地元を盛り上げたい!/
— 丸井グループ │ この指とーまれ! (@maruigroup) July 15, 2024
開店から35年を迎えた国分寺マルイ?
大学生とスタートアップが力を合わせ、地元農家さんと協力してお弁当の開発・販売をしたイベントに密着??
「地産地消」や「地域活性」につながったこの取り組みから、多くの気づきが得られました??https://t.co/eikM8dd9vL pic.twitter.com/UWnT6rRZ2L