丸井グループでは「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」を経営理念に掲げ、人的資本経営に取り組んでいます。手挙げ制による自主的な学びの場への参加やグループ間職種変更など、多くの社員がさまざまな経験をそれぞれのキャリアに役立てて活躍しています。 連載「カラフルキャリア~これが私の原動力~」では、多様なキャリアで活躍する社員に注目し、その原動力をひも解いていきます。今回は、「若手社員が語る挑戦と信頼」をテーマに、丸井の営業企画部営業企画課で活躍される長澤遼さんにお話をうかがいました。
2025年4月より、丸井の営業企画部営業企画課に所属し、小売の事業戦略の策定や戦略実現に向けた新規企画の立案・推進に、6名のメンバーで取り組んでいます。
私は中期経営計画推進チームに所属しており、直近では MARUI IR DAY 2025に向けた数値分析や資料作成を行い、株主・投資家の方、社員の皆さんといったステークホルダーの方々に小売の戦略ストーリーをかみ砕いてお伝えしていく役割を担いました。
若手にも業務の裁量が多く与えられているので、責任感や成長の実感を得やすい環境です!
まったく異なる業務内容に触れる機会をいただけていること自体も学びは多いですが、自分のキャリアを振り返ると、異なる立場のステークホルダーの方々とかかわせていただいていることが最大の苦労であり、学びにつながっていると思います。
店舗では目の前のお客さま、人事では求職者の方や就活生の皆さま、エポスカードの寄付担当では寄付団体やカード会員さま、営業企画では投資家さんや社員の皆さんへの価値提供を求められ、ステークホルダーが何を求めているか理解しなければ打ち手が出せない点に苦労を覚えました。
ただ逆に言えば、 相手のニーズや課題をよく考える癖がついたことは職種変更を通じてさまざまな部署を経験できたからこその大きな学びだと思います。
当時の採用課メンバーでクリスマスパーティー(右から2番目が長澤さん)
2年ほど前に「次世代経営者育成プログラム(CMA)」に参加したことをきっかけに、さまざまな社内のビジネスコンクールに手挙げをしています。以前から新規事業に興味があって、起業や経営のノウハウを学ぶ機会を欲していたときに、同期から誘いを受けてCMAに参加しようと思いました。
「好き」を応援するコンクールは第1回・第2回ともに参加し、「MARUI DIGI CUP*」にも第2回・第3回と参加しています。
第1回の「好き」を応援するコンクールでは最優秀賞をいただくことができました!当時は、企画段階から最終発表まで、ずっとフロー状態でとても楽しかったです。そのあとも各ビジネスコンクールに応募していますが、書類選考の段階で通らない...という状況が続いているため、悔しい気持ちが募っています。
ただ、自分が好きなことを事業と結び付けて提案を行っているので、コンクールに出場すること・手挙げを行うこと自体を苦労だと感じたことはありませんし、社内に留まらず社外のビジネスコンクールにも応募しています!
*デジタルを活用したイノベーションを創出することを目的に、丸井グループ社員がアプリを自作しプレゼンを行うプログラミングコンテスト
利点はたくさんありますが、すべての「手挙げ」に共通して言える最大の利点は、「前向きに取り組む姿勢」の大切さを学べたことだったと思います。
手挙げする・しないはもちろん自分の判断で実施できるため、そこには必ず自分自身の前向きな行動があります。そのうえで、手挙げすることで新たな情報を得ることができたり、コンクールなどで自分の考えにフィードバックをもらえたりします。前向きな行動の先に、成長を得ることができる手挙げの機会を経験することで、前向きに取り組んでいく姿勢の大切さを知れたことが、自分が手挙げをしてきて良かったと思う点です。
普段の業務に関しても同じことが言えると思っています。実は、異動した部署の中にはもともと興味があったわけではない部署もあって、一時期はモチベーションを保つことが難しい時もありました。しかし、自分に興味がなかった分野だからこそ、自分になかった価値観を知ることができると前向きに取り組む姿勢を忘れずにいたことで一念発起できたのだと思います。
また、自分のネガティブなモチベーションの状態なども赤裸々に周囲の人にどんどん相談することで、もらえる言葉をやる気に昇華することができました。
ビジネスコンクールにて新しいアイデアを考え続けた同期の方と(左が長澤さん)
年齢やキャリアに関係なく、提案したアイデアが否定されずに、実現に向けたアドバイスが当たり前にもらえる環境に、「挑戦を後押しする企業風土」があると思います。
自分は、アイデアを出す時に突拍子もないことを言う場面が多いのですが、「そんなことできるわけがないだろう」「きっと無理に違いない」ということを言われたことが一度もありません。
実現可能性を否定されることなく、「収益性が不十分じゃないか?」「集客が課題になりそうだね」などの、実現を見据えたうえでの助言を伝え合う文化はイノベーション創出に向けてとてもすてきな企業風土だと思っています。
これも職種変更が頻繁に行われることが前提だからだと思うのですが、「実績があるから任せる」ではなく「任せることで実績をつくっていく」というスタンスの上司が多い気がします。
丸井グループのコアコンピタンスである、共に信用を積み上げていく「信用の共創」 に似た姿勢で業務を任せてくださる方が多いからこそ、若手の自分でもまず挑戦をして、成長していけているような気がします。
実際、今年の4月に異動してきて右も左もわからないような自分に MARUI IR DAY の資料の一部を任せていただいて、より一層成長できましたし責任感も芽生えました。
現在所属している、丸井 営業企画部営業企画課での会議の様子(画像一番右が長澤さん)
職種変更や手挙げを通じて取り組んだことや、そこで生まれた「人との出会い」ですね。これが、別の場所での価値創出につながっていると実感した時に、特に喜びを感じます。
例えば、今回の取材は自分が採用にかかわらせていただいた長期インターン生からお声がけいただいたのですが、1年以上前の取り組みが今の活動につながっている実感を得られてとてもうれしかったです。
ほかにも、手挙げを通じて知り合った仲間と、その手挙げ活動が終わった後も新たな企画を考えるべく定期的に集まっているのですが、その場限りではない出会いによって新たな価値創出がされた時に、今の自分だけでなく今までの自分の活動も認められたような気がして、喜びややりがいを感じています。
丸井グループのインパクト項目のうちの一つ、「共創の場を通じた新たな事業の創出数」に貢献したいと思っています。
今まで自分自身がビジネスコンテストなどに参加する中で、やりたいことがたくさんあるにもかかわらず、さまざまな課題を抱えるステークホルダーの方々に触れる機会がありました。そんなな課題も、カードや店舗といった多くのアセットや社内外問わない「共創」という考え方があるからこそ解決していけるのではないかと可能性を強く感じています。
自分もやりたいことがたくさんあって、そしてそれに挑戦してつづけている立場として、ステークホルダーと肩を並べて、いろいろな可能性が新たな事業として形になっていくことに貢献したいと考えています。
これからも社内外問わず手挙げなど自ら行動し、何度失敗しても打席に立ち続けたいと思います!