Well-being
2023.7.3

「Well-beingに働きたい!」#3 ~テレワーク編~

私たちが心身共に健康でイキイキとWell-beingに働いていくためのヒントを、丸井グループの産業医であり、Well-being経営を推進する執行役員の小島 玲子先生と、同じく産業医の日比野先生、小口先生にお聞きする連載企画「Well-beingに働きたい!」 第3回のテーマは"テレワーク"。 ここ最近で急速に進んだ『テレワーク』はWell-beingに有効なの?肉体的・精神的にどんな影響があるの?そんな気になる疑問を、丸井グループで産業医を務める日比野先生にお話をうかがいました。

目次
    日比野 浩之
    丸井グループ 産業医
    1989年生まれ。東京都練馬区出身。2015年、産業医科大学 医学部を卒業。順天堂大学医学部附属練馬病院で臨床研修を行い、2017年から新日鐵住金()鹿島製鐵所と産業医科大学 産業生態科学研究所で産業医としての実務を経験。20204月より、丸井グループ産業医に着任。

    テレワークは職場のwell-beingにどんな影響がある?

    コロナ禍でテレワークが一気に加速したと思いますが、テレワークはWell-beingにとってどんな影響が出ていますか?

    時間の融通がききやすかったり、落ち着いて仕事ができる環境なので、業種や性格によっては効率的に仕事を進めることができます。ただし、上司や同僚のサポートが減ることによる職場内のエンゲージメントの減少などから、心理的ストレス反応が増えているといったマイナス面の研究結果も出ています。これは人の性格によってストレスの受け方が異なっており、外向性が高い人は話しにくい環境、誠実性が高い人は進捗が見えにくいことにストレスを感じているようです。

    テレワークは良いことが多いと思っていましたが、マイナスに働くことも多いんですね。テレワークをもっと有効活用するためにはどのような工夫が必要なんでしょうか?

    まずは円滑なコミュニケーションが重要です。疎外感を感じやすい環境なので、ときどき話す時間をつくる。特に新社員や異動者は不安になりやすいので、雑談でも良いので、チームで集まって話し合うだけでも気持ちの面で気が楽になります。会議の後にコミュニケーションを取る時間をつくったり、個別に時間を取ってあげると安心できると思います。また、新しい環境ではすぐにテレワークせず関係性構築を優先する、ハイブリットにして、集中する日とコミュニケーションを取る日を分けるなどの工夫が有効です!

    リモート会議でのコミュニケーション

    リモート会議ではコミュニケーションを取るうえで気を付けることはありますか?

    リモート会議は首から上しか写っておらず、得られる情報が少ないので不安に感じやすい状況です。①話す順番を決める ②人数を絞り主体性を上げられる環境を作る ③会議中はカメラをオンにして顔を出す などルール化し、心理的に安心できる環境をつくることが重要です。

    でも、プライベートなこともあるし、カメラをオンにしてと言いづらいですよね。

    テレワークでない状況で考えると、会社で顔を見せることは当たり前です。テレワークは働く場所が違うだけで、職場と同じように仕事を進める必要があります。指摘しづらい場合は、「業務時間中の会議はカメラをオンにする」とルール化するのもありだと思います。
    人のコミュニケーションは発言内容よりも、表情や動作から受ける要素が大きいので、コミュニケーションはテレワークでない状態に近づけていきましょう!

    テレワークで効率を上げるポイント

    他にテレワークの効率を上げるコツはありますか?

    テレワークの効率を上げるポイントとして、次の2つを意識してみてください。

    ①運動:1時間に1回は体を動かすこと
    ②補食:集中が途切れたときや、大切な打ち合せの前には食べること

    まずは仕事環境を整えてください。急な環境の変化で、家にデスクや椅子が整っていない人も多いですが、仕事環境が悪いと腰痛になりやすいです。環境を整えたうえで、1時間に1回、4~5分は立ち上がって少し歩き回る、軽い運動をするなど、体を動かす意識をすることが大切です。海外の研究で、始業前にランニングをする学校の方がテストの結果が良いという研究結果も出ています。

    立ち上がるだけでも違うものですか?

    同じ姿勢を続けることが人体には有害なので、体勢を変えるだけでも効果があります。ノートPCはどうしても目線が下がるし、画面に近づくのであまり良くない。できればノートPCではなく、デスクトップモニターで大きな画面で仕事した方が良いです。たまには立って仕事するのも有効です!

    暗記するときは歩きながら覚えるのが良いという話を聞いたことがあります。

    立って仕事をするのと同じで、足を動かすことで血流も回るので、理にかなっていますね。

    補食については、血糖値が下がると集中直が低下し、攻撃的な言葉を使ったり忍耐力が落ちる傾向が見られるため、集中が続かない時などは、気分転換に補食することが効果的です。

    丸井グループでは今後テレワークを推進していくのか?

    今回はテレワークの課題もおうかがいしてきましたが、今後丸井グループとしてはテレワークをどのように活用すべきでしょうか?

    人の性格や業種の性質による部分が大きいので、選択肢を多く用意し、適切に使用することがWell-beingにつながります。また、会社側で働く場所を提供する、補助を出すなど環境を整えることも重要です。組織やチームで環境の整備やルールを明確にし、適切なコミュニケーションを取りながら有効活用していければ良いですね!

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