丸井グループでは「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」を経営理念に掲げ、人的資本経営に取り組んでいます。手挙げ制による自主的な学びの場への参加やグループ間職種変更など、多くの社員がさまざまな経験をそれぞれのキャリアに役立てて活躍しています。 連載「カラフルキャリア~これが私の原動力~」では、多様なキャリアで活躍する社員に注目し、その原動力をひも解いていきます。今回は、「専門スキルを活かして働く社員」をテーマに、丸井グループのシステム部門であるエムアンドシーシステムで活躍する江草さんにお話を聞いてきました。
──江草さんの現在のお仕事について教えてください。
丸井グループのシステム部門を担当するエムアンドシーシステムのフィンテック運用部の管理職として、おもにエポスカードを中心としたフィンテック事業のサービスが安定して稼働できるようにインフラ*構築や運用を行っています。
部署には11人が在籍し、担当が2つに分かれています。
一つは、おもにエポスカードのお客さまのデータを保有するシステムが問題なく作動しているかなどを管理しています。もう一つの担当は、おもにクレジットカードでのショッピング限度額を決める与信などを行うサーバーやクレジットカードが不正に使用されていないかを検知するシステムの運用を行っています。
*システムを稼働させるために必要な基盤のこと。パソコンやサーバーなどのハードウェアと、アプリケーションソフトなどのソフトウェアの両方を指す。
チームでの打ち合わせの様子です。
和やかな雰囲気での打ち合わせがほとんどです
──丸井グループへはITのスキルを活かして中途入社されたとおうかがいしました!前職ではどういった経験をされたのでしょうか?
社会人経験の中で丸井グループは4社目で、これまですべてIT企業で働いていました。
前職は外資のIT企業で、法人向けにクラウド*利用の推進やインフラ構築の支援を行っていました。
また、過去にはブログサイトやネット通販サービスなどのインフラ構築や運用をしたり、
国産クラウドサービスの立ち上げにもかかわっていました。
*インターネット上にあるサーバーにデータやソフトウェアを保存しておき、必要な時に使えるようにする仕組みのこと
──IT一筋でお仕事をされてきたのですね。なぜIT関連のお仕事をすることになったのでしょうか?
学生時代理系でプログラミングをしていたこともありますが、2002年が新卒の年で、当時は携帯電話の機能性が飛躍的に進歩している時期でした。携帯電話の機能やアプリケーションがとてもおもしろいと感じ、インターネットに未来を感じたことがきっかけです。
2006年にはWebサービスの企業に転職し、ブログやソーシャルゲームを担当し、とてもアクセス数が多く当時の携帯電話サービスの影響力の大きさをあらためて感じました。
ちなみに、丸井グループと出会ったのも2006年から在籍した企業で働くために大阪から東京に引っ越したのがきっかけでした。
─そうだったのですね。丸井グループとの出会いについて詳しく教えてください!
当時、自宅の近所にマルイの店舗があり、買い物をした際にエポスカードをおすすめされ、つくったことが出会いでした。今でもメインカードとして利用しています!
また、前職では金融公共事業を担当していたので、金融業界のお客さまや、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン*などにも携わることがあり、以前からフィンテックに対して興味がありました。
その勉強のために個人株主としてフィンテック関連の企業に投資を行っており、丸井グループにも投資していました。
*インターネット上で複数のコンピューターが、すべての取引記録をお互いに監視しながら情報を共有することで、取引記録の不正を防ぐ仕組みのこと
──では、丸井グループへ入社を決めた理由は何ですか?
前職ではお客さまからの要望をもとに提案したり、発注いただいたものを制作することがメインだったので、どちらかというと要望に対して100%の提案で返すというのが自分の仕事でした。しかし、自分で考えて判断して物づくりをしたいという想いが強くなっていき、思い切って転職を決めました。
そこで、特に興味のあったフィンテックに取り組む企業で金融×ITで新しいイノベーションを起こして物づくりをしたかったこと、そしてフィンテックのみならず小売や物流など幅広い領域のビジネスにかかわれると思い、丸井グループを希望しました。
また、株主として業績だけでなく、各事業内容や共創経営の考え方を知る機会があったので、今後の成長性があり、なおかつ、転職時に希望していた「自分たちで考えて物づくりがしたい!」という想いを実現できるのではないか?と考え、丸井グループへの入社を決めました。
──管理職として採用され、入社時から部長として配属されたとおうかがいしました。大変なことはありましたか?
あまり大変と思ったことはありませんでした!もともと技術職としてプロダクトマネージャーという、担当するプロダクトの責任者をしていたこともありますが、入社してからの5年間は小売事業のサーバーをクラウドへ移行する担当をしていたので、これまでの経験やスキルを活かして業務の中心になることができました。
──入社されてからどんなことに取り組まれてきたのでしょうか?
入社してから6年で2つの部署を経験しました。現在の部署に異動する前はプラットフォーム開発部という部署で、おもに小売事業のサーバーのクラウド移行を行いました。クラウド移行するためのインフラ環境の整備や、安全かつ円滑に動かすためのクラウド共通プラットフォーム環境の設計・構築・運用を担当しました。
クラウド化によって、コスト削減やシステムのアジリティ(俊敏性)向上、他社のシステムとの連携など、丸井グループのDX推進にも貢献できたのではないかと思います。
異動前のプラットフォーム開発部の皆さんと。
以前所属していた部署で、異動の送別会をしてもらった時の写真です
──社員や企業風土についてどんな印象をもちましたか?
「手挙げの文化」と言われる、さまざまなプロジェクトやイニシアティブへの参加をはじめ、自ら学ぶ企業文化が浸透していて、経営理念である「お客さまのお役に立つために進化し続ける」 「人の成長=企業の成長」ということを皆が意識して行動している所に感銘を受けました。
また、年齢や経験年数にかかわらず、やる気や能力がある方を積極的に責任のあるポジションに就けているので、成長意欲のある若手社員も多く、企業としてもどんどん成長していくのではないかと感じています。
──では、江草さんにとって働く原動力はなんですか?
私にとっての働く原動力は、「好き」なITやWeb業界でさまざまな経験ができることと、チームで目標を成し遂げる達成感です。
もともとITやデジタル領域が好きで休みの日もIT技術書を読んだり、資格のための勉強をしたりしています。そんな「好き」を仕事にでき、スキルを極めていきたいという点や、クラウド移行のようにチームで目標に向かって、一体となり達成できた時に、一人では味わえない大きな達成感をチームだからこそ感じることができる点が、私の働く原動力になっています。
──最後に、今後チャレンジしてみたいことや叶えたい夢を教えてください。
グループ内のシステムの企画や設計、構築など今はベンダーさんに依頼しているところが大きいですが、自社でも内製化できる部分を増やしていきたいです。
内製化によりグループの皆さんからの要望に対してもさらにスピード感をもって進めることができるので、よりグループに貢献できると思っています。
そのために、これまでの経験やスキルを活用し人材育成や、専門人材の登用など推進していきたいと思います。
プライベートでは、丸井グループでは1年に2回、連続休暇を取得できる制度やワークライフバランスデーと呼ばれる半期に3日以上、1年で6日以上有給休暇を取得できる制度があるので、それを活用して旅行に行きたいと思います。
子どもも大きくなってきて、今後一緒に出かけることも少なくなってしまうと思うので、行ったことがない国内や海外に旅行をして、さまざまな経験をしたいと思っています!
休日に家族でパターゴルフをしました
子どもたちといろんな経験をしています!