丸井グループは「多様性」を活かす組織づくりを進めており、その一環としてマネジメント職には年代、性別だけでなくさまざまなキャリアをもつ人材が登用されています。
今回はマネジメント職の中から、3年以内に昇格をした方々に、キャリアの中で印象的だったエピソードやそれまでの働き方との違いなどをお話いただきました。
まず初めにご紹介するのは、長きにわたりマルイの店舗で活躍され、同時に店での出会いをきっかけに現在はダイバーシティの個人活動家としても精力的に活動中の北千住マルイ 店次長の須藤 修二さんです。
2022年4月にマネジメント職に昇進し、現在は北千住マルイにて店次長として仕事をしています。
130名の社員、2,500名超のテナントさま、スタッフの皆さんと、地域のお役に立ち、Well-beingにつながる店舗をめざして奮闘する毎日です。仲間の成長の後押しや、イベントの開発、自治体や地元企業との連携強化にもトライしています。
入社以来、所属した各店にてすばらしい先輩方に出会いました。その中でも、やはり店長の存在は自身の成長に強く影響しています。館の責任者である店長の方々の考え方、実にさまざまなご指導が、私の丸井人生を育ててくださいました。「なぜ?」「何のため?」を考えること、会社の方向性を理解し、それに沿う仕事をし、さらに成果につなげる目線、そして学びを続けること。また、自分のためでなく、誰かのために走ること。テナントファーストの姿勢や、感謝を忘れないこと。これまでお世話になった店長の存在があったから今にいたりました。会社の方向性や、チームづくりなど温かくも時に厳しく(笑)していただけ、「自分も店長になりたい!」と考えるようになりました。
そんな中でキャリアアップにつながった一番の要因は、やはりいろいろな能力を持つ仲間と出会えたことです。社外でダイバーシティの活動を共にしている仲間たちと、年齢や職業を超えて行動や対話をくり返すことが、自身の成長に大きくつながりました。現在もさらに越境して仲間を増やして、自身の力に変えています。
2人目は、二度の産休・育休を経て復職後、フィンテックの成長戦略の立案を担うエポスカード 事業企画部 カード戦略担当 荒木 聖子さんです。
2022年4月よりエポスカード 事業企画部 カード戦略担当の課長を務めています。エポスカードの成長戦略の立案を行っています。またゴールド・プラチナカードの主幹部署でもあり、予実管理や会員・利用拡大に向けた取り組みも行っています。
子どもが生まれてから短時間勤務になったことで、就業時間内の時間配分に苦戦したり、終業後に走って保育園に子どもたちをお迎えに行き、翌朝まで家事・育児に追われていたことから、自己啓発などの時間の捻出に悩んだりしていました。
そんな時、Facebookで当社の社外取締役である岡島さんが発信されていた「意思決定時の判断軸の明確化」という発信に共感し、実践してみました。自分の価値観を以下の3つに整理することで、判断軸の解像度を高めるというワークです。
①好きなこと/大切にしたいこと
②捨てられること
③迷うもの
これのおかげで、「何を優先するべきか」の選択に迫られた際の判断のスピードが上がり、またその判断に自信が持てるようになりました。これはいろいろなことに応用できるのでおすすめです。
最後は、デザイン会社で国内唯一の上場企業である(株)グッドパッチと丸井グループのジョイントベンチャーとして立ち上がった(株)Mutureで、執行役員を務める田邊 亜矢さんです。
UX(ユーザーエクスペリエンス)をはじめ、デザインの先進企業である株式会社グッドパッチと丸井グループの合弁会社 Mutureに、出向という形で所属しています。丸井グループ各事業へのクライアントワークを通じて、事業・サービス・プロダクト・組織変革に関するDX支援を行っています。
私の担当業務は、プロジェクトマネージャーとしてのフィンテック事業におけるDX支援ですが、執行役員としての経営業務も担っています。メンバーが自分らしく安心して業務が行えるオンボーディング(新人研修)や各種準備など、メンバーが自分らしさを保ちながら事業でバリューを発揮するための体験構築を行っています。
私はこれまでの経験の中で異動が多く、強い専門性を持っているわけではないので、自分より高い専門性を持つメンバーが多い中で、どうやって会社やチームに貢献するかということは常に悩みながら仕事しています。今は各メンバーの強みを理解しながら、いかにその力を引き出す環境を整えられるかということを大切にしています。それはまさに自分が仕事や人生において取り組みたいテーマだったので、形にしていくプロセスも楽しんでいます。
また、自分の苦手や弱さを認識し、適切に自己開示することも大切にしています。リーダーといえど自分一人では何もできません。無理に良く見せるよりも、できないことや助けてほしいことと誠実にお伝えすることでメンバーの力を借りています。