共創
2022.12.24

想いを共にする4社を選出「Marui Co-Creation Pitch #03」

12月1日(木)、スタートアップ企業とのオープンイノベーションによる新たな価値創出をめざし、ピッチイベント「Marui Co-Creation Pitch #03」を(株)サムライインキュベートと共同開催しました。
今回は2021年2月、12月に続く3度目の開催となり、10社の登壇企業から、参加した約300名の丸井グループ社員と審査員によって、「優秀賞」と「オーディエンス賞」の受賞企業を決定しました。

目次

    Marui Co-Creation Pitch

    ユニークなサービスや技術を有するスタートアップ企業を対象に、丸井グループのアセットとノウハウを活用しながら"すべての人が「しあわせ」を感じられる、インクルーシブで豊かな社会を共に創るサービス"を実現する事業アイデアを募集するピッチイベントです。

    事業アイデアが採択された場合、以下のような協業や出資を検討しています。

    ① 丸井グループによる協業・出資の検討
    ② サムライインキュベートによる出資の検討
    ③ マルイ・モディの店舗を活用した実証実験、もしくは丸井グループの各種媒体を活用したPR支援

    今回のピッチイベントは3回目にして53社の応募の中から登壇企業10社を選定。登壇企業決定後も、丸井グループ担当者との対話やワークショップにご参加いただき、「共創によって生まれるシナジー」「具体的な共創提案」などについて、ピッチイベント当日までブラッシュアップを行っていただきました。

    今回は、林業から金融まで、個性豊かな企業が自社事業の紹介と丸井グループとの協業アイデアについて熱いプレゼンが行われました。審査員にはオンライン・オフラインにて集まった丸井グループの経営層と社員300名のほか、新規事業やスタートアップ投資の知見を持つアドバイザー、そしてサムライインキュベートメンバーの計6名が参画し、質疑応答では登壇者との白熱したやり取りが交わされました。

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    (左上から)サムライインキュベート 代表取締役 榊原 健太郎
    サムライインキュベート Investment Manager 坪田 拓也
    Taliki 代表取締役 CEO 中村 多伽
    Melia CEO 原 由記
    丸井グループ 投資アドバイザー 宮坂 友大
    丸井グループ 代表取締役社長 代表執行役員 CEO 青井 浩

     

    優秀賞4社・オーディエンス賞1社を選出

    審査員6名が"協業シナジーの可能性"や"独自性"、"顧客ニーズの強さ"などの観点から複合的に判断する「優秀賞」には、株式会社Gab、株式会社カマン、Suishow株式会社、LINDA PESA株式会社の4社が選出されました。
    また、約300名の丸井グループ社員が"最も協業したい企業"に投票し、その得票数によって決まる「オーディエンス賞」においてはLINDA PESA株式会社が選出され、優秀賞とのダブル受賞となりました。

    ■株式会社Gab

    エシカル消費を促進するSNS運用、EC・常設店舗展開
    https://www.gab.tokyo/

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    「将来世代×サステナブル」という、丸井グループがめざす未来ど真ん中に取り組んでいるということ、さらに、すでに有楽町マルイでの協業も進んでおり、めざす方向がまさに一致していることから受賞となりました。

    ■株式会社カマン

    リユース容器の飲食店間シェアリングサービスの提供
    https://megloo.jp/

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    審査員からは「リユースはまだまだ課題がたくさんありますが、乗り越えた先でごみのない社会を生み出してほしい」との力強いフィードバックがありました。また、CEOの善積さんからは「リサイクルだけでなく、これからはもっとリユースを社会に実装するべき。ピッチまでの4カ月間、社員の伴走や、社内のさまざまな部署の紹介があったことでよりよい提案につながった」とコメントをいただきました。

    ■Suishow株式会社

    NFTマーケットプレイスやメタバース空間開発事業の展開
    https://corp.suishow.net/

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    メタバース・NFTを用いた新しい協業のアイデアもさることながら、ピッチの各所で見られた「これからを担う若い感覚」に審査員の期待が集まりました。また、「極力家から出ず、ネットで買い物をしたい」というCEO 片岡さんの本音に、審査員からも共感の声が上がりました。

    ■LINDA PESA株式会社(オーディエンス賞とのW受賞)

    "信用"を"情報"として見える化することによる、アフリカ中小ビジネスの不透明性を解消する金融インフラの構築

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    「アフリカ」というテーマが一見丸井グループと遠く感じられながらも、オーディエンス賞を決める一般社員投票では圧倒的1位となりました。タンザニアの環境は日本とは違い、手探りなところはありながらも、「信用を共に創る」という丸井グループが掲げるフィナンシャルインクルージョンでの協業案に、「日本を代表する会社をぜひアフリカでつくってほしい」との声が上がりました。

     

    また、今回惜しくも受賞は逃した6社の皆さまにも、それぞれの熱意がこもった丸井グループとの協業案をご提案いただきました。

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    (上段左から)

    アイフォレスト株式会社「林業者と企業を繋げる森林カーボンオフセットプラットフォーム」
    株式会社iiba「『子連れにいい場所』特化のマップ型プラットフォーム」
    株式会社エム「認知症予防のための脳の画像解析・健康度測定プログラムの展開」
    クレプシードラ株式会社「脳を掴む空間音響技術サービス
    株式会社MEME「お金の価値を学べる子供向け金融教育サービス」
    株式会社モーンガータ「使わずに捨ててしまうコスメを多用途色材へとアップサイクル」

    担当者の想い

    丸井グループにおいて、これまでの新規事業創出は、社内からのイノベーションを前提にプログラムを実施してきました。しかし、丸井グループの掲げるミッション・ビジョンの実現やビジネス環境の目まぐるしい変化に対応していくためには、自社だけでは不十分であり、今後は社外にも目を向け、オープンイノベーションで新たな価値を創出していくことが大切だということに気が付きました。

    そして、世の中には規模は小さくとも、我々の持っていないユニークな技術やサービスを有する企業がすでに多数存在するということを知り、そのようなスタートアップ企業と丸井グループのアセットやノウハウをうまく掛け合わせることができる新規事業創出プログラムを企画・実施することを決意しました。そして、その想いを具現化したのが、「Marui Co-Creation Pitch」です。

    第3回となる今回は、大変ありがたいことに過去最多となる53社のスタートアップにご応募いただきました!そのおかげもありイベント当日は、大変多様性に富んだ登壇企業によるすばらしいピッチがくり広げられました。また、参加いただいた企業からは「ピッチまでの壁打ちMTGや他の事業部との連携を具体的な検討など、とても充実した半年間でした。社員の皆様が参加されるピッチは初めてでしたが、すごく良い試みだと思いました!」といったご反応をいただき、担当としてもうれしい気持ちです。

    今後は採択企業を中心に、皆さまに「丸井グループがこんなサービスを!?」と驚いていただけるような協業を実現していきたいと思います!

     

    これまでのピッチ企業との共創

    第一回受賞企業 ヘラルボニーさま「へラルボニーエポスカードの発行」

    ヘラルボニーさまは「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、福祉領域の変革と拡張をめざすスタートアップ企業です。
    共創で生まれたヘラルボニーエポスカードは、お買物でのご利用金額に応じて付与されるポイントのうち0.1%分をへラルボニーに還元。還元されたポイントはへラルボニーを通じて、知的障がいのある作家の創作活動の支援とその普及や、福祉団体への寄付として使用されます。

    詳しくはこちら
    https://www.eposcard.co.jp/designcard/heralbony/index.html

    第二回受賞企業 Soziさま

    Soziさまは、「インターネット上に生まれる多様なクリエイションが育つ土壌を作る」をミッションとし、「pib」などのクリエイターエコシステムを構築する3つのプロダクトを展開しています。

    8月には、渋谷モディにて「pib」のリアルイベント「Replay展」を開催。サービスの提供で終わらず、クリエイターの方の活躍の機会を拡げるために、リアルとオンラインを活用したイベントづくりを行いました。

    詳しくはこちら
    https://www.to-mare.com/news/2022/pib.html

     

    今後も丸井グループと想いを共にしてくださる企業さまとの出会いを拡げ、協業を深めていくことで、「すべての人が『しあわせ』を感じるインクルーシブで豊かな社会」の実現をめざします。

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