共創
2023.12.16

想いを込めた自作アプリをプレゼン!第2回丸井グループアプリ甲子園

デジタルを駆使しながら新たなビジネスを創出することができる人材の育成と発掘を目的に、丸井グループ社員がアプリを自作しプレゼンを行うプログラミングコンテスト、「第2回 丸井グループアプリ甲子園」を11月24日(金)に丸井グループ本社にて開催しました。

目次

    このイベントは、ライフイズテックさまが2011年より実施している、小中高生向けアプリ・Webサービスの開発コンテスト「アプリ甲子園」からインスパイアを受け、昨年に続きライフイズテックさまとの共創によって2回目の開催となりました。

    丸井グループとライフイズテックさまは、2019年より資本業務提携契約を締結し、現在は「将来世代との接点拡大」と「社内におけるデジタル人材の発掘と育成」を目的とした共創の取り組みを進めています。
    ノーコードツールを用いてプログラミングの基礎を学ぶ「DX研修」にこれまでにのべ418名の社員が参加し、研修で得た学びを実装しアウトプットする場として昨年度より、丸井グループアプリ甲子園を開催しています。

    手挙げによってグループ社員134名がエントリー

    今大会ではDX研修に参加した社員や新社員を中心に44チーム、134名が7月の予選にエントリーし、予選審査を経て10チーム、38名が決勝大会に駒を進めました。決勝大会出場チームは、企画やプレゼンにさらに磨きをかけるため、ブラッシュアップデーやライフイズテックさまによるメンタリングを行い、決勝大会に臨みました。

    決勝大会には、丸井グループの役員と若手起業家の皆さまに審査員として参加していただきました。

    WED(株) 代表取締役 山内 奏人さん
    丸井グループ 代表取締役社長 青井 浩さん
    (株)グッドパッチ 代表取締役社長、丸井グループ 執行役員CDXO  土屋 尚史さん
    (株)アレスグッド 代表取締役 勝見 仁泰さん
    Rulie代表 児玉 英里さん

    各チームより創意工夫を凝らした独自性あふれるプレゼンテーションがくり広げられ、その後の質疑応答、アプリの操作性やUIのチェックを通じて審査を実施しました。審査項目は、ユーザビリティ提案や切り口の独自性・変革性ビジネスとして収益性や成長性の3項目で、審査員が審査し、難易度の高い技術にチャレンジしているか、社内外のデータをうまく活用できているかといった技術面をライフイズテックさまに審査していただきました。
    また、決勝大会を盛り上げるため、オーディエンスとして丸井グループ社員から参加者を募集し、リアルとオンラインあわせて約400名が決勝大会の様子を見届けました。

    各チームのプレゼンの後、質疑応答がされました

    そして、審査員による熱い議論の末、「優勝」「準優勝」「審査員特別賞」が決定!当日参加者の投票数で決まる「オーディエンス賞」と合わせて4つの賞が決まりました。また、当初1チームのみだった「審査員特別賞」が急遽が2チームになるなど、非常にレベルの高い大会となりました。

    優勝とオーディエンス賞は「ThanQ (サンキュー)」!

    ThanQ」は産前産後休暇にかかわる煩雑な申請や公的な手続きだけでなく、ママの心までサポートする独自性と、世の中のニーズや他企業への展開が可能な点などが高く評価され、「優勝」「オーディエンス賞」のダブル受賞となりました。
    オーディエンスに語りかけるようなプレゼンや、親しみやすいオリジナルキャラクターなどのこだわりポイントも、「ThanQ (サンキュー)」が提供するサービスと世界観がマッチし、「オーディエンス賞」では圧倒的な得票数となりました。

    優勝した「ThanQ (サンキュー)」チームのコメント

    アプリ開発へ向け、アンケートやインタビューへの協力だけでなく、開発プロセスでのアドバイスもいただき、多くのグループ社員の協力がなければ受賞はできなかったと感じています。また、丸井グループアプリ甲子園を盛り上げてくださった会社や、ライフイズテックの皆さまにチーム一同感謝しています。ありがとうございました。
    私たちの志は「産前産後のママに本当に役立つアプリを実装すること」ですので、受賞は"始まりの始まり"だと考えています。今後はなるべく早い実装に向け、全力で取り組でいきます。

    「準優勝」はリベンジエントリー組の「拉麺WORKER」

    準優勝には、昨年に引き続き2回目のエントリーとなる二人がリベンジに燃えたアプリ「拉麺WORKER」が選ばれました。飲食業界の人手不足を解消するためのアプリとして開発され、独自性のあるアイデアとユーザビリティが高く評価され受賞しました。プレゼンの中では、課題の実情を深く理解するために、副業申請をしたうえで何と実際にラーメン屋さんで働いたという驚きのエピソードもありました。

    準優勝した「拉麺WORKER」チームのコメント

    昨年に引き続き二度目の挑戦の結果、準優勝で呼ばれた時は本当にうれしかったです!その後で優勝まで届かなかったことが悔しくなりましたが、ベストを尽くせたので結果としては大満足です!今回のアプリ開発にあたり、ユーザーを理解するために副業申請をして実際にラーメン屋さんで働き、そこで経験したことから競合と差別化するアイデアを思いつくことができました。フィールドワークにこだわった点なども審査員の皆さんに高く評価していただき、自信にもつながりました。まずはこのサービスを実現できるように頑張りつつ、来年もまた挑戦したいなと思っています。

    「審査員特別賞」1組目は、昨年に続き同メンバーで再挑戦した「推しごと」

    近年注目されている「推し活」を楽しく便利にするアプリとして開発され、日ごろ「推し」から受け取る愛情を「推し」へ循環できるシステムをアプリで構築するという発想が支持されました。また、資料だけでなくBGMや小道具などのポップでカワイイ世界観によって「推し活」のカルチャーまでもプレゼンに効果的に表現されていました。

    「推し♥ごと」チームのコメント

    昨年のアプリ甲子園と同じテーマでの出場でしたので、どうパワーアップさせるか、オタク側の気持ちとビジネスプランの整合性をどうとるかにとても悩みました...。その結果、まさか審査員特別賞をいただけるとは思っていなかったので、審査員の方々に私たちの熱い想いが伝わったのだと感じ、率直にとてもうれしかったです!質疑応答の最後に審査員席の青井さんから「昨年からのレベルアップがすごい」と褒めていただいて、大変なことも多くありましたが今まで頑張ってきて良かったと思いました。リベンジを成功させることができたので、ぜひ実装に向けて進めていきたいと思います!

    「審査員特別賞」2組目は、業務における課題解決に取り組んだ「juki(什器管理アプリ)」

    現在アナログな運用となっている什器管理をデジタル化し、業務の効率化を図るアプリとしておもに店舗における課題解決をめざし開発されました。実際にマルイ店舗の現場で起きている課題に対しての打ち手でありながら、社内のみの活用に限定せず外販も可能なアイデアとして高く評価されました。

    「juki(什器管理アプリ)」のコメント

    店舗でのイベント開催フローには、今回アプリ化をめざした什器管理だけでなく、いくつもアナログで煩雑な作業が発生します。とにかく時間や人を費やすことが多いため、何か一つでもデジタル化できれば作業負担が減るのではないか、と考えアプリ開発を進めてきました。賞をいただけたことで、たくさんの方から「必要」と背中を押していただけた気持ちになりましたので、これから実装まで頑張ろうと思います。

    審査員からのコメント

    審査員の皆さんからいただいたコメントをご紹介します。

    WED 代表取締役 山内 奏人さん
    想像もしていなかったようなプロダクトがいくつもあって、そのどれもが普段僕が接している業界とは違った視点でしたし、プライベートな「好き」から生まれたようなプロダクトがあり、僕自身とても良い発見につながりました。今回はノーコードを活用したアプリ開発をしていたと思うのですが、実際にコードを書いてプロダクトをつくってみるとまた新たな夢が広がると思うので、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。

    アレスグッド 代表取締役 勝見 仁泰さん
    参加者の中には、実際にフィールドに足を運び、エンドユーザーに話を聞きに行くなど具体的に行動されている方もいましたが、そのような行動が大事だと思っています。受賞された方も、残念ながら受賞を逃した方も、「このプロダクトをつくるんだ!」という志をもってエグゼキューション(計画などの「実施」「実行」「執行」)し続ければ必ずできるんだというところを一緒に続けていきたいと思います。

    Rulie代表 児玉 英里さん
    今日お聞きしたプロダクトの内容が、自分が好きなことやつらかった経験に基づいて設計されていてとっても胸を打たれました。今回発表されたアプリ実装されたらぜひ使ってみたいと思うものがいくつもありましたし、その日を楽しみにしています。

    グッドパッチ 代表取締役社長、丸井グループ 執行役員CDXO  土屋 尚史さん
    本日発表された10チームの皆さん、総じてレベルが高いなと感じました。その裏にある努力が見えましたし、実際に事業にとして成立するものもいくつかありました。ぜひ事業化へ向けて取り組みを続けていただき、今後はイニシアティブとして活動される際には僕も参加してアドバイスなどさせていただけたらと思います。

    丸井グループ 代表取締役社長 青井 浩より総評
    今回が二回目の開催ということで、楽しみ半分、不安も半分でドキドキしながら今日を迎えましたが、蓋あけてみたら前回より進化していると感じ、本当に良かったなと思っていますしホッと胸を撫で下ろしています。
    昨年度は決勝進出した10組中6組が新社員でしたが、今年度は10組中7組が既存社員ということで構成が逆転しました。その結果、業務改善系のアプリが多くエントリーしましたが、この部分が一番DX推進の効果が表れやすいと期待していたところだったので、非常にうれしく思います。
    自分の個性、「好き」や「つらかった体験」など、「人生」を仕事に活かすことができているものが良いプロダクトになっていくと感じました。自らの「人生」をさらけ出すことはとても勇気のいることかも知れませんが、皆さんの「人生」の大事なことを仕事に活かしていくと、きっと多くの人に感謝されるようなすばらしいプロダクト・サービスができると思っていますので、ぜひ来年もまたアプリ甲子園に挑戦してほしいです。

    今回は、多くの出場者の「未来への想い」が込められた熱い大会となりました。それぞれが叶えたい未来の実現をめざし、プロダクトの実装へ向けて今後も取り組みを進めてまいります。

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