共創
2023.11.17

中高生たちの熱きバトル!「第13回アプリ甲子園2023」決勝大会をレポート

日本最大級の中高生向けのアプリ・サービス開発コンテスト「アプリ甲子園」は、今年で13回目を迎えました。 2023年10月22日(日)に開催された決勝大会では、厳正な審査を勝ち抜いた10チームが登壇し、熱いプレゼンテーションがくり広げられました。

目次

    「アプリ甲子園」とは

    「アプリ甲子園」は、次世代を担う若手クリエーターの発掘と健全な育成支援を目的として2011年より開催している、日本最大級の中高生向けのアプリ・サービス開発コンテストです。丸井グループはこのイベントに共感し、一昨年にスポンサー企業として初参画、昨年からはライフイズテックさまとの共同開催社という形で大会に携わっています。

    決勝大会では「企画力」と「技術力」の審査が行われます。
    企画力審査では、開発者がアプリのコンセプトなどを自らプレゼンテーションし、審査員が独創性、新規性、消費者支持度などで評価を行います。
    技術力審査では、審査員がスマートフォンなどでアプリを触りながらのUI・UXデザインの評価や、アプリのプログラミングソースコードを確認し、実装力・技術チャレンジ面での評価を行います。

    決勝大会をレポート!

    10月22日(日) 東京国際交流館プラザ平成にて、多数の応募の中から選考を勝ち抜いたファイナリスト10チームによる決勝大会が開催されました。

    審査員には、パノラマティクス 主宰 齋藤 精一さんや、外資系 IT 企業 Cloud Developer Advocate の千代田 まどか(ちょまど)さんなど豪華なメンバーが集結。総合司会は、清水 麻美子さんとテレビやYouTubeで大人気「QuizKnock」の須貝 駿貴さんが務めました。

    決勝大会でのプレゼンの様子

    ●表彰式

    優勝・総務大臣賞『WaveSync』 本田 輝さん

    『WaveSync』は、すれ違った人が聞いている曲を検知し、アプリ内でその曲を聴けるものです。街中や会話から新しい曲と出会えるように設計されました。ユーザーは他人の音楽をラジオのように聴き、気に入った曲をApple Musicに追加できます。

    <審査員のコメント>

    音楽の新たな楽しみ方として、ただ聴くだけではなく、きっかけの部分から体験できるというアイデアがすばらしい!人とのつながりが希薄になっている現代で、お互いに曲をシェアするというセレンディピティにときめきを感じました。

    準優勝『Karalog』 伊藤 汰海さん

    『Karalog』は、カラオケ愛好者向けの新しいアプリ。歌唱履歴を保存し、次の曲を選びやすくする機能を提供します。友達とのカラオケセッションを楽しむ中で、曲選びに迷う問題に対処するために開発されました。

    <審査員のコメント>

    カラオケへの愛が伝わりました!「自分がほしいアプリ」をつくったことで、直観的で使いやすいアプリができたのだと思います。

    第3位『myPOMO』 髙島 晟輔さん、田中 優希さん、梅田 航太郎さん

    『myPOMO』は勉強スケジュールを自動で作成し、勉強を効率的にサポートするアプリです。空き時間や達成度に応じて柔軟にスケジュールを調整でき、計画的な学習を実現します。

    <審査員のコメント>

    確かな理論・技術で裏付けされており、企画~実装だけでなく、その先の社会への広がりまで考えられていた点が大変良かったです。

    上記の表彰に加え、技術賞は田中 ニコさんのお片付けアプリ『Casisu』、協賛企業賞は、Cygames 賞は井上 蓮太郎さんのアニメ共有サイト『AniSphere』、モンスターラボ賞・江崎グリコ賞のW受賞は田中 美幸さんの"好き"を客観視するアプリ『Visual Like』が選定されました。

    優勝・総務大臣賞 受賞!本田 輝さん

    モンスターラボ賞・江崎グリコ賞のW受賞!田中 美幸さん

    ●丸井グループ代表取締役 社長 青井 のコメント

    今回の大会で感じたこととして、それぞれの「好き」を真っすぐ伸ばしたその先にプロダクト(アプリ)があることが、とても良いなと思いました。
    ファイナリストの皆さん全員、プレゼンスキルが極めて高く、今すぐ社会に出ても通用するレベルで大変驚きました。今後もこうしたコンテストの場に挑戦していただき、スキルを磨いていってほしいと思います。

    閉会の挨拶の様子

    \丸井グループは将来世代を応援します!/
    2026年3月期を最終年度とする中期経営計画において、サステナビリティとWell-beingにかかわる目標を「インパクト」として掲げており、そのテーマの一つが「将来世代の未来を共につくる」というものです。私たちにとって未来そのものであり希望でもある将来世代をステークホルダーと考え、共に新たな価値創造に向けた取り組みを進めています。

    ●運営に携わった丸井グループ社員の声

    丸井グループでは、このアプリ甲子園を共催しているライフイズテックさまとさまざまな共創の取り組みを加速させるために「ライフイズテック共創チーム」が組成されています。
    「第13回アプリ甲子園2023」の運営に携わった共創チームのメンバーに、決勝大会の感想や取り組みへの想いをインタビューしました。

    チャレンジしている若い世代を応援したい!という想いから、昨年より共創チームに加わり、大会の運営に携わっています。10代の皆さんが「こんなアプリがあったらいいな」を突き詰めUI/UXの細部にまでこだわり、決勝大会本番でイキイキとプレゼンされている姿を見て、心が動かされました。ライフイズテックさまとの共創で「中高生ひとり一人の可能性を一人でも多く、最大限伸ばす」という想いを感じ受け、将来世代のクリエイティブの可能性を広げていけるように取り組みを進化させていきます。
    エイムクリエイツ 開発プロデュース部 細谷 彩夏さん
    もともと「次世代教育」というテーマに関心があって今年から共創チームに入り、運営に携わらせていただきました。決勝大会本番は、ファイナリストの堂々としたプレゼンに感動!アイデアがすばらしいのはもちろん、どうしたら想いが伝わるかということをよく考えられており、そのレベルの高さに圧巻されました。学生と企業が直接触れ合うことができる貴重な機会でもあると思うので、丸井グループのアセットも活かしながら、アプリ甲子園の規模や知名度をもっともっと大きくしていきたいです。
    エポスカード フィンテック事業推進部 鈴木 瞭さん

    ●編集部の感想

    私が一番印象に残ったプレゼンは、モンスターラボ賞・江崎グリコ賞をW受賞した『Visual Like』です。
    「好きな人は一人で当たり前、そんな時代は終わりました」という強いメッセージから始まり、田中さんの爽やかで明るい声調がすてきで、グッと世界観に引き込まれました。「好きの感情を客観視するためのアプリ」という独創的アイデアは、友達との日常会話から生まれたというのが高校生ならでは!「推し活」にも反映できるアプリということで今後の発展が楽しみです。
    決勝大会全体を通して、10代の皆さんの独創性にワクワクし、私自身エネルギーをいただきました。次回の開催が今から待ち遠しいです!

    参加いただいた皆さま、協賛企業の皆さま、ありがとうございました!

    ▼「第13回 アプリ甲子園2023」関連情報

    ・大会HP https://applikoshien.jp/
    ・YouTube(アーカイブ動画URL) https://www.youtube.com/watch?v=s5XI8nl64Io

    ・2024年1月28日(日) テレビ東京系列にて放送予定

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