共創
2023.8.31

Partner's Interview #4 「エーツー」

丸井グループでは、さまざまな企業・人と力を合わせてインパクトを生み出す取り組み「共創」に注力しています。「共創チーム」と言われるチーム数やチームの人数も増え、店舗でのイベント開催やエポスカードとのコラボ、物流での協業など、常にさまざまな取り組みが行われています。 「Partner's interview」では、そんな丸井グループの共創の最新事例や、担当者による想いをご紹介します。第4回は、ゲーム・古本・DVD・CD・トレカ・フィギュアのECショップ「駿河屋.jp」を運営する株式会社エーツーさまとの共創についてお届けします。

目次

    ECサイト「駿河屋.jp」を中心に、メディアリユースの小売、FC(フランチャイズ)事業、卸売事業など幅広く展開。丸井グループとは、2019年に資本業務契約を締結し、リアル店舗の出店や提携カードの発行、丸井グループの物流網と店舗を活用した協業に取り組んでいる。

    エーツーさま、丸井グループのそれぞれの企業側から、マルイ店舗へのリアル出店や提携カード、今後めざしたい共創の未来についてお話をうかがいました。

    左:(株)エーツー 執行役員COO 宿島 拓弥さん
    右:(株)丸井 アニメ事業部 遠藤 彩

    創業のきっかけ

    現在も代表取締役社長CEOを務める杉山 綱重氏が、出身地である静岡県でゲームショップのアルバイトをスタート。独学で学んだ商売感覚を発揮し、アルバイトながら取り扱い商材や仕入れルートを次々と拡大し、日本で最初に通信買取を始めました。その後、通信販売も行うようになり業績の厳しかったゲームショップを黒字化。その後、店ごと買い取り「駿河屋」として事業を始める。その後、店舗・EC両軸での事業を展開。

    時代が変わるタイミングでのマルイ出店

    ―マルイとの出会いについて教えてください。

    マルイさんに初めて出店したのは、2017年ごろにデビュー前のアイドルのPOP UPイベントを渋谷マルイで開催した時だったと思います。その時に、マルイさんの店舗は集客もあるし、結果としてイベントの実績にもつながったので、後に新宿マルイ アネックスへのテナント出店を正式にさせてもらうことになりました。

    ―マルイへの出店を決めた理由は何だったのしょうか?

    少年ジャンプや少年サンデーなど「少年」とついている週刊誌も、現在は女性の読者が多かったり、「名探偵コナン」の映画を観に行けば劇場のほとんどは女性の観客だったりと、マンガやアニメ市場の中での女性比率はどんどん高まっています。
    そうした中で、マルイさんはもともと女性のお客さまが多く、また良い立地に「駿河屋」の店舗を構えることで、これまで「駿河屋」を利用していなかった新しいお客さまを増やせるチャンスと思い、2018年に新宿マルイ アネックスへ出店を決めました。
    フィギュアやプラモデルなどのホビーの仕入れについても、東京の一等地にお店があって、そこに商品があるということは、小売事業者としてメーカーや問屋さんとすごく話がしやすくなると感じました。やはり、マルイを知らない人はほとんどいないですしね。

    リアル店舗をもつ目的は新規顧客の創出

    ―マルイ店舗への出店をしてみて、お客さまの変化はどんなことを感じましたか?

    商品ごとの管理しているマスターデータをもとに、どんなものが売れているのかを見させてもらっている中で、店舗の棚単位やコンテンツ・キャラクター単位で売れ行きを見ていると、新宿の店舗では秋葉原とは違う女性向けの需要や、海外向けのインバウンド需要があったりと、数字としても違いがすごくわかりやすく出ました。
    新規顧客をいかに獲得していくかということは僕らとしても常に課題だったので、そういった意味では、今やっていないところ、今いないお客さまへリーチできることは非常にありがたかったですね。
    秋葉原と新宿では、商圏も違いますし、新しく拠点ができたことで認知も含めてブランディングによって新しいお客さまは増えたと実感しています。

    ―物流面での丸井グループのサポートはどのように感じていますか?

    ネット通販で購入した商品の受取や、買取商品の受付窓口などを丸井グループで物流部門を担うムービングさんと連携して行っていますが、入口となる買い取りがあり、出口となる販売が店舗にあるということは、お客さまにとっての来店動機につながるので、そういったところがリアル店舗でできていることはすごくありがたいです。

    (1枚目)マルイ・モディ店舗のネット通販 受取・返品カウンター (2枚目)駿河屋店舗のカウンター

    相乗効果によるマルイの施設価値向上

    ―エーツーさまと共創がスタートしたことで、丸井グループにはどんな影響がありましたか?

    駿河屋さまにご出店いただいている店舗ではもちろん、駿河屋さまの顧客の方が数多く来店されますが、やはりこれまでのマルイのお客さまとは違うお客さまの層も多く、マルイとしても新規顧客の獲得につながっていると感じます。
    それに、私が所属している丸井のアニメ事業部では、アニメをはじめとするコンテンツ系イベントに力を入れていますので、駿河屋さまとの相乗効果はありがたいお話です。
    丸井にとって小売のビジネスモデルの転換、コンテンツ市場の女性客比率上昇と駿河屋さまとの協業が同時期に進んだことで、よりその効果を感じています。

    ―2019年に資本業提携がスタートし店舗、フィンテック、物流と多面的に協業が進みましたが、提携カードである「駿河屋エポスカード」はエーツーさまにとってどのような効果がありますか?

    一般的にマルイさん=アパレルのイメージがあると思いますが、実際にはフィンテックはとても重要な部分を占めていると思います。そういった中で、エポスカードをご案内しご入会いただくなど、集客を含め我々がご協力できる部分も多いと思います。
    私たちとしても、マルイさんの中でお店をやらせてもらえるということはブラディング含めたWin-Winな関係であり、「駿河屋エポスカード」をおつくりいただくことでリピーターになっていただくことにもつながるため、非常に重要なことと考えています。

    ―今秋オープン予定の「駿河屋 静岡本店」について教えて下さい。

    会社として創業の地である静岡にランドマーク的なお店を出したいと思っていましたが、現在までにはまだまだ満足のいく規模ではありませんでした。また、静岡は「ホビーの街」として知られていますが、実際にはホビーメーカーはあるものの減少してしまっています。そこで、豊富な品揃えや体験価値の提供をはじめ、県内・県外を問わず、また海外からもお客さまがきてくださるようなお店づくりをさせてもらっています。

    静岡の街を一緒に盛り上げていきたい

    ―「駿河屋 静岡本店」は静岡モディのお隣にオープンしますが、駿河屋さまのオープンに合わせ静岡モディではどんな事を予定していますか?

    まだ企画段階ではありますが、アニメイベントや抽選会をオープン時期に合わせて行うことを検討しています。また、オープン期に1回だけというのではなく、情報発信の聖地として今後も一緒に静岡の街を共に盛り上げていきたいと思っています!

    ぜひ一緒に静岡の街を盛り上げ、活気ある街にしていきたいですね。

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