丸井グループは、「失敗を許容し挑戦を奨励する文化」を育むために、社員一人ひとりが失敗を恐れずに「打席に立つ」ことを推進しています。今回は、未経験分野に果敢に挑んでいる社員にインタビュー!昨年11月に開催した「第2回 丸井グループアプリ甲子園」優勝チームの裏側を調査しました。
丸井グループは、社員一人ひとりの主体性を高める企業文化を15年以上かけて醸成してきました。プロジェクトへの参画などは上意下達ではなく、自らの意志による「手挙げ制」で、組織の壁を越えたチームがイノベーションを創出できるよう活動しています。
社員の「新たな挑戦」を後押しする取り組みの一つに「丸井グループ アプリ甲子園」があります。これは、デジタルを駆使しながら新たなビジネスを創出することができる人材の育成と発掘を目的とした社内プログラミングコンテストで、2022年度から開催しています。
今回は、この大会に挑戦し、見事優勝したチームにチャレンジの裏側について聴いていきます。
▼第2回丸井グループアプリ甲子園の当日の様子はこちら
想いを込めた自作アプリをプレゼン!第2回丸井グループアプリ甲子園
第2回大会で「優勝」「オーディエンス賞」のダブル受賞を果たした「ThanQ (サンキュー)」。約300名の社員が投票する「オーディエンス賞」は、圧倒的な得票数を獲得しました。
「ThanQ (サンキュー)」は、産前産後休暇にかかわる煩雑な申請や公的な手続きの簡略化し、ママの心までサポートできるアプリです。
「ThanQ (サンキュー)」チームは社内のDX研修をきっかけに集まったメンバーで、4名全員がデジタル分野は未経験。
そんな社員たちがどのようにアプリ制作を進めてきたのかをインタビューしました。
― アプリ甲子園出場のきっかけを教えてください!
「DX」などの自分の経験したことのない分野に対して漠然とした不安がありました。その不安を解消するため、何かのきっかけになればと思いDX研修にチャレンジしました。
正直、デジタルに対してはどちらかと言うと苦手意識がありました。しかし、昨年のDX研修に参加した人から話を聞き、アルゴリズム思考を学べば現業に活かすことができると感じたので、自分もやった方が良いなと思って気軽な気持ちで公募に手挙げしました。
私は単純にアプリ開発とかやってみたいな、おもしろそうと思って応募しました!
―「ThanQ」のアイデアはどのようにして生まれたのでしょうか?
私は昨年4月まで育休を取得していましたが、その際に必要な手続きなどで非常に困った経験がありました。加えて、育児休業手当の仕組みを理解していなかったので、結果的に給付額において損をしてしまいました。私の場合、赴任などの特別な状況もあってさらに手続きが煩雑になり、当時は産前産後の精神状態も加わりもうパニック!「こんな状況変えたい!!」と思った経験があるので、その想いをそのままアプリ甲子園に持ってきたという感じです。
私もパートナーが出産した際に、「1週間で3回も役所に行くの???」と困惑した記憶があります。ただでさえ慣れない子育てをしながら、さまざまなタスクをこなさなければならず、そんなママ・パパたちに寄り添うサービスという点で、子育て経験者だった4人の想いが重なったと思います!
―アプリ甲子園の活動は、本業との両立が難しかったと思います。どのようにしてモチベーションを維持していましたか?
アプリのテーマは田渕さんの原体験をベースに全員の想いが重なっていたので、形にしようと無我夢中で取り組んでいました。振り返ってみると「フロー状態ってあんな感じなのかな?」と思います。
私はちょうど本業が忙しい時期と重なってしまって、アプリ甲子園と同時にパワポの資料作成が3本同時に進んでいることもありました。しかし、時間も疲労も忘れて夢中になっていたので、上條さんが言うようにフロー状態だったのかもしれません。本業で得たスキルをThanQに活かしたり、また逆もしかりで、それぞれに相乗効果があったと思います。
大変だったことはたくさんあったんですけど、「メンバーと話し合った未来が実現できたら絶対にいい!」と確信できたことと、制作途中で社内のパパ・ママにアンケートを行った時も「こんなアプリほしかった」「応援しています」といったコメントをいただいたことがモチベーションにつながりました!
「ThanQ (サンキュー)」チームは全員が子育てをするママ・パパです。
それぞれが実際に経験した不安や困りごとを解決したいという想いから、夢中になってアプリ開発に取り組んでいたという言葉がとても印象的でした!
群れで子育てをするミーアキャットをモチーフにしたオリジナルキャラクターを制作!本番当日はお揃いのステッカーをつけて登壇しました。
丸井グループは、2023年の6月のIRデーで「社会課題解決企業」を宣言しました。この「社会課題解決企業」とは社会課題解決(インパクト)と利益の両立を実現する企業のことであり、ここに向けて企業文化2.0として、「失敗を許容し挑戦を奨励する文化」を育んでいこうとしています。
そこに向けた具体的な行動KPIは、個々の「打席数」と「試行回数」としてカウントし、2031年3月期までに5,000件以上をめざします。
社会課題解決企業への進化には、手挙げによって打席に立ち、誰もが失敗を恐れずバットを振りつづけることが必要です。
たくさん実験し、早いうちに失敗することで成功のためのノウハウを蓄積する "fail fast, fail forward"(早く失敗する、未来に向って失敗する)の精神によって、イノベーションを創出し続ける企業をめざし、丸井グループはまた一歩新たなステージに進みます。
賛子育て中のパパ・ママたちがアプリ開発
— 丸井グループ │ この指とーまれ! (@maruigroup) February 5, 2024
社内版アプリ甲子園の優勝チームにインタビュー!
デジタル分野未経験の4人が、産休の実体験をもとにパパ・ママの悩みの解決に取り組んだ背景と提案に感動しました
皆さんにもぜひご覧いただきたいですhttps://t.co/F8o8LM5bvI pic.twitter.com/Xlo4FgHZ4V