働き方
2025.11.10

カラフルキャリア ~私の原動力~#21「悔しい」気持ちを全力で成長につなげる  

丸井グループでは「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」を経営理念に掲げ、人的資本経営に取り組んでいます。手挙げ制による自主的な学びの場への参加やグループ間職種変更など、多くの社員がさまざまな経験をそれぞれのキャリアに役立てて活躍しています。 連載「カラフルキャリア~私の原動力~」では、多様なキャリアで活躍する社員に注目し、その原動力をひも解いていきます。今回は「若手管理職」をテーマに、エポスカードの企画・戦略部門で活躍する石井椋平さんにお話をうかがいました。 

目次

    予想外の異動が強みとフィット

    ―さっそくですが、石井さんの現在のお仕事内容を教えてください  

    エポスゴールド・プラチナカードの主幹部署として、戦略立案や企画運用を行っています。また、「好き」を応援するカード*の戦略も担当しており、ゴールドカードとは異なる新たな体験価値を創出する企画の立案も行っています。中期経営計画の目標達成に向けた戦略立案など、会社の方向性を検討する仕事から、ゴールド・プラチナ会員からのお問合せの対応まで幅広い仕事を担当しています!  

    *「好き」を応援するカード... アニメやアーティストをはじめ、さまざまなコンテンツとのコラボレーションカードの総称

    ―石井さんは就職活動中ファッション業界をめざしていたとうかがいました。現在のフィンテック事業はいかがですか?  

    正直に言うと、小売に携わりたくて丸井グループに入社したので、フィンテック事業への異動は最初は戸惑いました。
    学生時代、アパレルショップでアルバイトをしていたことから就活の軸も「ファッション、接客一本!」と絞って3社ほどしか受けていませんでした。その中でも丸井グループに決めたのは、実は一番最初に内定をいただいたからで、その時に「ここだ!」と縁を感じて即入社を決めました。
    こうした背景から、入社4年目に小売から離れることになった時は「ファッションに関わりたくて入ったのに...」と戸惑いました。ただ、今思えばその時は視野が狭かったと思っています。フィンテックが会社の利益を支えているということも当時は認識していませんでしたし...。
    実際に異動して、エポスカードの仕事をしていく中で、フィンテックが今の丸井グループを支えていることを実感して、やりがいも高まりました。また、戦略を担当する事業企画部に異動してからは、私は分析と攻め(施策を打つこと)が得意なことがわかり、データがたくさんあって、多様な切り口で分析できるフィンテックの業務が性に合っていると感じました。

    負けず嫌いな性格が成長を加速

    ―石井さんが仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?  

    苦しい時もありますが、成果を出せた時はその苦労を忘れるくらいうれしいです。分析したことから仮説を立て、企画に落とし込み、実装する、そしてまた次のアクションが生まれる。これを地道にくり返していくことが成果につながっていると感じます。
    直近の事例だと、ゴールドカード拡大に向けた取り組みで「はじめからゴールド」があります。エポスカードの賃貸保証サービスROOM iDを利用しているお客さまは、家賃を継続的にエポスカードで支払います。この方々はいずれゴールドカードのインビテーションが来るので、申し込む段階からゴールドカードをつくっていただくという取り組みです。2024年下半期から準備した企画が6月に実装され、非常に好調で成果につながった事例だと思っています。

    ―石井さんがお仕事をされるうえでの原動力は何ですか?   

    原動力は「悔しい」という気持ちです。特にエポスカードの戦略担当に来た当初は、上司が何を言っているのか理解することさえできず、進んでいくスピードに追いつけませんでした。私は学生時代にスポーツをやっていたこともあり負けず嫌いな面もあり、そんな自分自身にムカついてました。だから、まずは専門的な話ができるくらいにはならなくては、と一生懸命知識をつけるところから始めました。オンライン学習を活用したり、仮説を立ててデータ分析したり、できる限りの時間を学びにあてていました。そうしていくうちに、わからないことも減っていったことを今でも覚えています。  

    エンジンの高速回転が成功の鍵 

    ―同年代の中でもマネジメント職になるのが早かったと思いますが、今まで仕事に取り組む中で意識してきたことはありますか?   

    何に対しても最後までやりきることです。どんなに大変なことでも途中で投げ出さず最後までやりきる。それを続けていくことで一つひとつの仕事の精度が上がっていきました。  
    また、とにかくアウトプットすることも大切だと思います。自分の中で抱えこまず誰かにぶつけにいく。たくさんの人にスピード感をもって相談するようにしていました。上司にも恵まれ、経営陣に提案する機会をいただけたことでたくさんのことを吸収できました。

    ―マネジメント職になって意識が変わったことはありますか?  

    今までは1人のエンジンで回していましたが、課長になってメンバーが増えてより大きなエンジンになりました。この大きなエンジンをガンガン回して前進できるように工夫をしています。  
    具体的には、「ちょっといいですか文化」を浸透させていることです。いつでも声をかけていいよということを伝えています。私自身、丸井グループが大事にしている「対話の文化」に非常に共感していて。分自分の意見を先輩や上司に「ちょっといいですか?」とすぐ相談できる環境があったおかげで自分は成長できたと思っているので、この文化を大事にしていきたいと思っています。そういったこともあって、メンバーとは近い距離感でたくさんのラリーをしたいと思っています。そうすることで、チームメンバーが能動的に動ける環境をつくって、チーム全体として強くなっていきたいと思っています。 

    カード戦略担当でのWeb会議の様子

    一つひとつの積み上げが未来をつくる 

    ―今後やってみたいことや実現したいことを教えてください  

    ゴールド・プラチナカード戦略をより推進していきたいと考えています。次期中期経営計画における成長をけん引するのは「好き」を応援するカードですが、土台となるのはゴールド・プラチナカードです。ニーズと利益を両立した企画を実現していきたいと考えています。

    ―もう少し長期的な視点でやってみたいことはありますか?  

    実は長期的な計画はあまり立てないタイプで(笑)。
    ですが、営業よりも企画の方が自分は楽しい
    です。企画をして実行する中で、システム担当、営業担当などいろいろな人と関わることができる。自分のストレングスファインダー*の1番目の資質が「包含」なのと、学生時代スポーツをやっていた経験があるので、チームで進めていくことができる仕事をやっていきたいです。
    チーム皆で目の前にあることを一つひとつ実行して成果を出していく中で、次にやりたいことを見つけていきたいと考えています。

    *ストレングスファインダー...ギャラップ社が開発した個人の強みや才能を特定するための自己分析ツール 

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