共創
2023.9.5

「3カ月間でビジネスを実装する」アクセラレータープログラム優秀賞受賞チームにインタビュー!

丸井グループは、将来世代と共に新規事業を創出するプログラムで「Future Accelerator Gateway」を2020年より実施しています。2023年に第4回の開催が決定し、現在参加者の申し込みを受け付けています。 本記事では、前回開催の第3回「Future Accelerator Gateway」優秀賞受賞者・伴走者と共に当時の活動を振り返り、将来世代との共創のリアルな様子をお届けします。

目次

    Future Accelerator Gatewayとは?

    「Future Accelerator Gateway 」は、 丸井グループがめざす「世代間をつなぐビジネス」の創出および、起業家精神(アントレプレナーシップ)育成や、イノベーション人材の育成に向け、将来世代・丸井グループ社員相互の学びにつながるプログラムで、今回で第4回目の開催となります。

    25歳以下の将来世代の方々からアイデアを募集し、選ばれた方々と丸井グループ社員がチームを組成します。起業家メンターのメンタリングの元、約3カ月間アイデアをブラシュアップし、集大成としてデモデーにもピッチをしていただきます。

    Future Accelerator Gateway」の詳細はバックナンバーをチェック!

    将来世代とのオープンイノベーション!第3回「Future Accelerator Gateway」
    https://www.to-mare.com/co-creation/2023/z3future-accelerator-gateway.html

    3回優秀賞受賞チーム「MYLILY(現mylily)」

    第3回Future Accelerator Gatewayで優秀賞を受賞した「MYLILY」 をご紹介します。
    「MY LILY」とは「個人に合わせたヘルスケアで、健康寿命の延伸に貢献する」というビジョンを持ち活動している、株式会社My Fit代表の山田 真愛さんが、更年期における健康課題を解決すべく立ち上げたサービスです。

    株式会社My Fit代表 山田 真愛さん

    高校生の時にお母さまを亡くされたことで、ご友人のお母さまなどたくさんの女性が第二の母として自分を育ててきてくれたという山田さん。そんなたくさんのお母さんたちの健康課題を解決したいという想いから日本初の更年期のオンラインクリニックを考案。女性に限らず更年期で悩むすべての人に向けた個別化医療の推進をめざしているそうです 。

    優秀賞を受賞された山田さんにインタビュー!

    3Future Accelerator Gatewayで優秀賞を受賞された山田さんと当時の様子を振り返りました。プログラムを終えた今だからこそ話せる、丸井グループと他企業のアクセラレータープログラムの特色の違いについてもおうかがいしました!

    プログラムに応募されたきっかけを教えてください。

    とある起業家のプログラムで、丸井グループの社員の方に声をかけていただいたのが最初でした。同様のアクセラレータープログラムには多く参加経験があったことと、メイン事業を方向転換した直後だったので、「しばらくアクセラに出なくても良いかな?まだ参加するには早いかな?」と思っていたのですが、「事業の方向性が定まっていない段階 でも参加していいよ」と言っていただき、参加を決めました。

    ほかのアクセラレータープログラムだと、「事業がどれくらい進んでるか」「市場規模がどうか」「事業に可能性があるかどうか」を基準に選考されているように感じますが、丸井グループは想いの強さを重要視して選考が進んでいったように感じます。

    想いを重視しているとは具体的にどのようなことですか?

    ほかに参加されているチームの発表を聞いていても、「競合他社はどうか・市場規模がありそうか」などの話は一切出て来ず、「なぜやっているのか?」などの想いベースで語っている方がほとんどでした。初めの段階でマネタイズを意識しすぎた事業設計にしてしまうと、競合が入ってきたり儲からない時に軸がブレてしまうんですよね。

    伴走者の方からのアドバイスやピッチのフィードバッグなどを通じて、「信念を曲げずに事業をやっていくべきだ」と再確認するきっかけとなりました。ゼロから事業を考える際に、自分が本当にやりたいことや信念、ビジョンに合わせた事業設計や検証などをこのプログラムで意識しているように感じました。

    プログラムを通じて壁を乗り越えられたなと感じた瞬間はありましたか?

    初めから「更年期の解決策を提案する」という部分は変わっていなかったのですが、サービスとしてアウトプットすることに苦戦しました。そんな中、「もっと当事者にヒアリングしたいんです」と伴走者に相談した際に、「丸井グループの社員に聞いてみれば?」と、伴走者の方々がどんどん調査を前に進めてくださったことがきっかけで事業モデルが固まっていったのを覚えています。アンケートでは、回答期間の3日間で1,000人以上の社員の方が回答してくださいました。

    アンケートの結果、医師に相談するだけのサービスはなく、相談後に治療薬の処方までニーズがあることの再認識や、更年期症状の解決策について、調べて知識がついても実際に治療できる場所が少ないことや、時間が取れず治療までを行うことができないこと、女性だけでなく男性でも多くの方が更年期の症状に悩んでおり、世間ではあまり知られていないという課題などを発見することができました。

    また、このアンケートを行う以前はチームのメンバー内に更年期に悩む当事者がいなかったことから、「この課題って本当にニーズがあるの?」と聞かれた時に、うまく説明できないという課題がありましたが、1,000人の回答者の方のおかげで数字で説得力をもって説明ができる良い機会となりアンケートを実施して良かったなと思いました。

    Future Accelerator Gatewayの応募に迷っている方に一言アドバイスをお願いします!

    丸井グループのアセットを最大限に使わせてもらえるところがビジネスを実装する上での最大のメリットだと思います。このプログラムに直接にかかわっている方以外で1,000人もの社員がアンケートにご協力してくださる会社はほかにないと思います。

    また、スタートアップ界では知らない人はいないくらい著名な起業家のメンターが、 ビジネス視点のアドバイスをしてくれたり、伴走者の方々が親身になって手も足も動かし事業をサポートしてくれるほか、精神面のサポートまでしてくれるなど、本当に充実しているプログラムだと思います。ほかにもクレジットカードや店舗など、アセットを使ってアプローチできる先がすごく大きいなと感じています。

    審査員の方々も著名な有識者ばかりで、豪華すぎるプログラムでした。期間は3カ月と限られていますが、プログラムが終わった後も長いお付き合いができる関係性にとても感謝しています。迷ったらぜひ応募してみてほしいです!

    MYLILY」チームの伴走社員に話を聞いてみた!

    Future Accelerator Gatewayでは1チームにつき2名の丸井グループ社員が、プロジェクトのサポーターとして3カ月間伴走しています。今回は山田さんと共に「MYLILY」チームを伴走した三元さん・稲葉さんにも山田さんとの関係性や伴走者目線で学んだことなどおうかがいしました!

    (画像左から)
    エポスカード 開発部 三元 純一さん
    エポスカード フィンテック事業推進部 稲葉 優衣さん

    お二人は山田さんと一緒に活動を進めていくうえで、共感した・応援したいなと思った点はどのようなところですか?

    稲葉さん:山田さんの想いやこだわりの強さは活動を開始した当初から感じていたのですが、活動を進めていく中で、何を言ってもやりたいことのビジョンが本当にブレないので自然と「私が力を貸せるのはどんなことだろう?」と考えるようになっていきました。

    三元さん:私は山田さんと一緒にいるのが本当に楽しかったですね。山田さんは、物事をストレートに伝えるところが心地良かったり、起業家としての熱量がとても高く、尊敬できる方でした。また、早くしてお母さまを亡くされていて、いろんな人に助けてもらったからこそお世話になった人たちが苦しんでいるのに対して自分が力になりたい、そのツールが更年期なんだ、という点に非常に共感しました。

    優秀賞受賞時の記念写真

    社員を対象としたアンケートを取った際、スピード感をもって取り組むことができたのはなぜですか?

    稲葉さん:3カ月間という限られた期間の中で最大限のパフォーマンスを発揮したいと考えたら「もうやるしかない!」と体が勝手に動いていたように思います。あとは私たちと山田さんが生きているスピードがまったく違うなと感じることが多くて。
    例えば医師の方に自分でアポを取って、「協力していただくことになりました!」と1週間も経たずに報告が来たことも(笑)。どんどん動いている姿を見ると、私もアンケートごときに時間をかけられないなという気持ちになりましたね。

    三元さん:確かに稲葉さんのアンケートを設計するスピードはすごく早かったよね(笑)。たくさんの社員が回答してくれたんですけど、回答からも社員の山田さんを応援したいという想いが非常に良く伝わってきましたね。
    インタビューさせていただいた社員の方々が口を揃えて、「私でお役に立てるんだったら何でも話します」と言っていたのも印象に残っていて、私たちだけではなくて丸井グループ社員一丸となって山田さんを応援している環境に私も感動していました。

    お二人がFuture Accelerator Gatewayの伴走者を経験して学んだことは何ですか?

    稲葉さん:私は社会人として最低限の守りは必要だなと感じているんですけど、山田さんは良い意味で常に攻めの姿勢で思い立ったらすぐ行動に移していく姿を見てとても刺激を受けていました。

    三元さん:私も、山田さんがあまりにもまっすぐで、時には発言があまりにストレートでドキッとすることもあったんですけど、そのドキッとする部分は私たちが無意識に持ってしまっている偏見なんじゃないかと気づくきっかけになりました。稲葉さんの言った通り、自分の実現したいことに最短でたどり着くには何をすべきかを考えて行動していくことが壁を壊すことにつながるんだなと山田さんを見ていて感じました。

    デモデー終了後の打ち上げの様子

    山田さんや三元さん、稲葉さんのお話から丸井グループ社員と将来世代の方々がフラットにチーム一丸となって走り抜けていく様子が伝わったのではないでしょうか?将来世代の方々の夢や想いを本気で叶えたいという想いがある一方で、このプログラムを通じて想いの力や壁の乗り越え方など将来世代の方々から学ぶことの方が多いのではないかと感じました。応募に迷っている方はぜひこの熱い3カ月間を体感し、勇気をもって1歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

    4Future Accelerator Gatewayのお申込みはこちらから!

    https://www.0101maruigroup.co.jp/future/

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