サステナブル
2023.2.4

OIOI社員のちょっとサステナブルな話#4「睡眠」

「丸井グループは、小売やフィンテック以外にも良いことをやっているのに、それがなかなか社外に伝わっていない!」。この企画は、そんな課題感を感じている丸井グループの有志メンバーが集いスタートしました。
メンバーが「ちょいサス隊」として、「サステナビリティ」や「Well-being」に関する取り組みを社員の日常のアクションを交えて、より多くの人に丸井グループの取り組みをお伝えしていきます!

目次

    <ちょいサス隊メンバー>

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    睡眠はWell-beingな生活に欠かせない!とわかってはいても...?

    ざみー:おはよう...昨日全然うまく寝付けなくて、午後のミーティングとかちゃんと起きてられる自信がない...。今日はよろしく...。

    みーたん:私も夜12時まで飲んでたからまだボーっとしてて、すでに今打ってるメールの日本語がおかしい(><)

    いけ:二人とも大丈夫?ちゃんと眠って体も頭も休めないと、翌日の仕事に支障が出るのは分かってるんだから、睡眠前にちゃんとコンディション整えないとzzzzz...

    まさ:...って眠っちゃったよ。でもまぁ、意外と「睡眠のためにやっていること」って個人でさまざまだよね。お気に入りの方法があっても、あんまり人と共有してなかったり。

    ざみー:皆どうやって眠ってるんだろう?あとそもそも、どれくらい寝ると調子が良いかも、人によって違うよね。

    みーたん:じゃあ皆に聞いてみよう!

    |皆は睡眠とどのように付き合っているのか?アンケート

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    |産業医の日比野先生に聞いてみよう!

    アンケートの結果を受けて、産業医の日比野先生に、医学的な見地から、また、「睡眠健康指導士」の立場から、この結果ってどうなのか?ご意見を聞いてみました!

    日比野 浩之

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    1989年生まれ。東京都練馬区出身。2015年、産業医科大学 医学部を卒業。順天堂大学医学部附属練馬病院で臨床研修を行い、2017年から新日鐵住金()鹿島製鐵所と産業医科大学 産業生態科学研究所で産業医としての実務を経験。20204月より、丸井グループ産業医に着任。

    ●睡眠時間は、どれくらいが理想的?

    日比野先生:大半の方が7時間未満なんですね。これでは十分に眠れているとは言えません。

    みーたん:意外と眠れていると思ったんですけど、ダメですか...

    日比野先生:やはり7時間以上は必要です。日本人は世界的にも睡眠時間が短い方ですが、その日本人の平均よりも短いですね。

    まさ:よく「自分は休みの日に寝貯めするから大丈夫」とか「自分はショートスリーパーだから平気」という話を聞きますけど、そういうのはアリなんでしょうか。

    日比野先生:寝貯めをしても本質的には睡眠不足の解消にはなりません。また、実は真のショートスリーパーは非常に少ないです。睡眠は体のリズムに大きく影響しますから、日によって睡眠時間が極端に長い・短いのも良くないです。毎日規則的に7時間以上寝ることが大切です。

    ●睡眠にまつわる悩みの背景とは?

    日比野先生:さっきの図でもわかるように、日本人全体の睡眠時間は、だんだん短くなっているんです。

    みーたん:どういうことですか?

    日比野先生:生活習慣と、デバイスの影響があります。生活習慣では、例えば1960年ごろであれば、夜は家にいて、そのまま寝るだけという生活が普通でしたが、現代は、仕事も娯楽も多様化し、夜に活動することがかなり増えています。これは、アンケートで多くの皆さんが回答していた睡眠にまつわる悩みに大きく影響していると思います。
    また、デバイスでは、スマートフォン、パソコンなどの液晶画面から発せられるブルーライトによっても、睡眠のリズムがを狂ってしまうことがあります。

    ●「良い睡眠」のために大切なこと~前半は体の回復、後半は脳の回復~

    まさ:じゃあ「寝る前のルーティーン」で「動画を観る」というのは、かわいい猫の動画を観て癒されたら眠りにつきやすいかも...みたいな気分だとしても、あんまりよくない...?

    日比野先生:癒し系の動画でも、液晶画面を通して鑑賞してしまうと、ブルーライトによる悪影響の方が大きいと思います。
    また、部屋の照明についても、夕食後には少し暗めの暖色系の色にして、しっかりと寝る体制を整えましょう。寝る直前にも明るい部屋で動画を見るというのは、睡眠にとって悪影響です。

    みーたん:私は豆電球の状態で寝る前にスマホめっちゃ見ちゃいます。疲れた状態だし、お酒も飲んでいるので、すぐ寝ちゃいます。毎日。

    まさ:お酒と睡眠の関係ってどうなんでしょうか。

    日比野先生:お酒は、一般的には睡眠深度が浅くなると言われます。簡単に言うと、深い眠りにつきづらい、つまり、睡眠の質がすごく悪くなるんです。

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    睡眠の深さのイメージ

    日比野先生:睡眠は一定ではなく、図のように浅くなったり深くなったりするのを繰り返しています。
    この緑のグラフが正常な睡眠ですが、お酒を飲んだあとそのまま寝てしまうと、このピンクのグラフのようになります。後半で特に浅くなっているのがわかると思います。
    睡眠は、前半が「体の疲労を回復させる」役割、後半が「脳を回復させる」役割です。飲酒してすぐ寝ることで、後半の睡眠が特に短く浅くなってしまって、脳の回復に影響が出ます。脳の回復は、思考力や記憶力、気分の安定に関係するので、飲酒がこれらに悪影響を及ぼします。飲酒する場合は寝る1時間半〜2時間前までに切り上げましょう。
    ちなみに、良い睡眠を取るためには入浴も大切です。しっかり湯船に浸かることで、深部体温の揺らぎができて良い睡眠が得られます。ただ、体が熱いままだと興奮してよく眠れませんので、入浴も就寝の1時間半前までには済ませましょう。ですから、逆算すると、実はお酒を飲んでも良い時間ってあまりないんですよ(笑)

    ●睡眠の仕事への影響

    まさ:リラックスしたいのに忙しすぎる!!(笑)一方、睡眠に関する悩みの上位は、「寝つきが悪い」「眠りが浅い」が1・2フィニッシュなんですが、こうやって疲れが取れていないことって日々の業務にどういう影響を与えるんでしょうか。

    日比野先生:睡眠不足になると、まず疲れます。イライラして怒りっぽくなったりもします。注意力も低下します。あと、生活習慣病や認知症の原因にもなります。そして、普段のお仕事にもさまざまな悪影響がありますよ。

    みーたん:受付業務では、立ったり座ったりが多くて、ほぼずっとスクワットしてるみたいな状態なんですよ。ただでさえ疲れます。デスクワークの日に寝不足だと、確かに「Excelの表を見たくないな...」と思ってしまいます。

    日比野先生:睡眠不足では、読解力や計算力、情報処理能力は比較的保たれる一方で、思考力を要する複雑な作業に影響が出やすいです。集中力も低下しやすくなりますよね。デスクワークではルーチンワークだけでなく、発想力や決断力が必要な場面も多いのではないでしょうか?そのような場面で、睡眠不足は大敵です。

    まさ:眠いまま作業をしていると、集中力がまったく続かない。集中力が続かないと根気よく考え抜くみたいなことが全然できなくなっちゃうんですよね。なんか「心のスタミナ」じゃないですけども、そういうものが睡眠不足によって奪われているっていう感じは非常にありますね。

    ●「睡眠健康指導士」って?

    みーたん:先生は先日、「睡眠健康指導士」という資格を取られたということですが。

    日比野先生:そうなんです!睡眠に関する知識はもともとあったものの、もっと体系的に学習する必要があると感じていたので、今回取得することにしました。この資格は睡眠の正しい知識を獲得するだけでなく、身近な人々に発信することも期待されています。これは健康の専門家として活動する上でも大切な能力だと感じています。

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    睡眠指導士:https://jses.me/

    なお、この睡眠指導士という資格は、睡眠について深く学びたいと思う人であれば、誰でも取得を目指すことができます。興味のある方はぜひ、チャレンジしてみてください。

    |編集後記

    みーたん: しっかり睡眠をとるって、意識すると大変...

    ざみー: 私はいつもお酒飲んで気が付くと朝だけど、あんまり良い眠りじゃなかったんだな...反省。

    みーたん: 長さだけじゃなくて質も大事なんだね。長時間残業するより効率的に休んだ方が仕事の質も上がりそう!

    いけ: 休憩時間に仮眠取るだけでもめちゃめちゃスッキリす...zzzz

    まさ: 打ち合わせ中に仮眠はやめとこうか。